数年前のリーマンショック以来．．
政治の不安定もあって不景気が続いていましたが．．
昨今はかなり快調みたいですね
求人倍率もいいみたいで．．．
なんか時代の差って大きいなって思いますね
　
さて．．．
社会の寄生虫を謳歌する紅子は．．．
就職活動をした事がないので．．苦労もなく
やりたい仕事に就いて．．現在に至る
が．．他にもやりたい事があるので．．．
本職は適当に．．原稿を叩く毎日です
．．．罰当たり人生だなあ
　
それはそうと．．．
紅子のお給金は．．リーマンショックで暴落して．．
それ以降は．．じりじり右肩上がりですが．．．
リーマンショック前に比べると．．．
傭兵として雇われるお金は下がりましたね
紅子がまだ半目でなく働いていた頃は．．
元のギルドから．．別の会社に雇われ．．．
そこから別の会社に行って．．更に別の会社に．．
という．．ローリングクリスタルフラッシュみたいな扱いでした
もうね！　しゃがみ小キックをカウンターで入れられたら．．
確実に１本取られるところですよ
　
そんなわけで．．．
雪玉と同じで．．．転がる度に発生するお金は大きくなり
１番高い頃で．．．大学初任給の年収に少し届かないくらいの
お金を頂いていました．．給料ではありませんよ
会社が貰うお金です．．．各会社がマージンを抜いて．．
最終的に紅子の手には．．１割未満なんですけど？
まあ．．座って中空を眺めているだけなので贅沢言っちゃダメですよね
ちなみに．．少し上のランクの人になると．．
月３００万くらい取っていましたよ
もちろん．．大半はギルドに持っていかれます
払う方も大きい出費なので．．
傭兵を引き抜こうなんてのは．．日常茶飯事でした
　
それはさておき．．．
とは言え．．傭兵稼業は辛い仕事が沢山あります
紅子は協調性が恐ろしく欠ける人間なので．．
基本は．．．ソロでどこかに放り出される感じでした
残業が月１５０時間越えるとかもありましたね
１円も貰えず．．ボスに文句を言いましたよ
しかし．．それより辛かったのは．．ある戦場であった任務です
　
そんなこんなで．．．
「暗殺から情報工作まで．．どんな事でも満足行く結果を出します」
というのがキャッチフレーズの紅子です
ただし半目で気だるさ満載です
その時の任務は．．個人情報を弄くるシゴトでした
それも．．個人の生活や命に密接に関るところ．．
おっと．．ご想像にお任せしますけどね！
　
それはともかく．．．
極秘任務という理由からか．．部署のデスクに空がなかったからか
紅子は別部署のデスク．．．を間借りする事になりました
しかもど真ん中！　
支給された武器はノートパソコン１台．．
まあやや旧型でしたが．．全然問題ありません！
このテム・レイさんにもらった回路をつければ．．
処理能力が数百倍にアップするのです！
「よし！　準備は万端だ！　屍の山を築いてやるぜ！」
と半目で薄笑いを浮かべていると．．
雇い主である部署の責任者がやってきました
やれやれ．．人使いの荒い連中だぜ．．まあいい．．用件を言いな！
と心の中で呟きながら．．虚ろな目を向けると．．
「紅子くん．．すまないねぇ．．まだやってもらうシゴトが準備できてなくてね
　明日には用意するから．．今日はゆっくり過ごしておいてよ」
はぁい．．ゆったりは得意なので大丈夫ですぅ
　
それはそれとして．．．
大丈夫じゃねえよ！　
知らない部署のど真ん中．．
しかも周囲は殺気立つくらい忙しい感じなんですよ
人がうろうろしているから．．．ネットで気楽に時間潰しもできないし！
８時間が超長く感じましたよ．．油を採取されるガマの気持ちが解るな
で．．翌日．．席に座って待っていると．．．
「紅子くん．．まだ準備できてなくてね．．明日には用意するから」
更に翌日．．そしてその翌日も．．
そりゃまあ．．紅子は中空を眺めるのは得意です．．得意ですけど！
周囲から．．「こいつ何なの？」みたいな目でチラチラ見られていると
物凄く．．居心地が悪い！　
っていうか．．．翌週からは．．責任者の人も来なくなって．．
仕方なく．．こっちから会いに行くと．．．
「ごめん．．まだ準備が．．明日には．．．」
で．．．契約終了まで３ヶ月．．これが続いたわけです
この時．．心底感じたのは．．「人間．．冷たい視線には慣れない」
ちなみに．．この戦場には縁があり．．．その後４回ほど．．
リピートでおシゴトを頂きました．．この時はシゴト貰えましたよ
ちょこちょこ放置もされたけどね！